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車輪の再発明

December 3, 2017

前身の『画像処理学講座』から、現在の『ロボット工学講座』に講座名称が変更されたのが今年の4月。直接の上司にあたる成瀬教授がリーダーとなって、今の研究室運営をしているわけですが、今の研究体制と前の岡学長が画像処理学講座のリーダーだった時との雰囲気が割とガラッと違う感じになっていて、多少の戸惑いがあったりします。とはいえ、『画像処理学講座』時代は、モノづくりではなくて、『アルゴリズム作成と検証』がメインだったので、今のロボット工学講座としてドローンをネタにやっているやり方とは確かに違うなぁと思うことはいろいろとあります。(前のようなやり方でやっていたら、ドローンなんて満足に飛ばしながら研究なんてできないなぁと思いつつ、別部隊のやり方を見てて…ねぇ。)

 

そんな中で、自分は学生に対して、『とりあえず先ずできるところから作っていこう』というスタンスで研究をスタートさせるようにしているのですが、どうも、それ自体がハードルが高いのか、『車輪の再発明』すら満足に半年で到達しないような状態に頭を悩ませていたりします。これが、T大だとかK大だとかTK大みたいな大御所だったら、『うちのラボはこうです!(キリッ)』で切り捨ててしまえばいいのかもしれないんですけれど、そういうわけにもいかないのが底辺から中堅までの大学。結局、どこで詰まっているのかを教員側から丁寧に聞かないと、学部はもちろん、修士の学生ですら、国際会議レベルの研究にまで引き上げられないわけで、そういう意味で、プロジェクトが混んでくると、頭が痛い話になってきたりしています。

 

そんな中で、やはり研究室のボスである教授から、『車輪の再発明はできるだけしないように』みたいな話がゼミで出てきたときに、ちょっと違和感を感じたりしています。もちろん、意味合いとしては、『無駄な手を省く』ことだし、『文献調査すればわかるでしょ』という意味でもあるのは重々承知しているのですが、であったとしても、それに自分がゼロから到達できるだけの『経験』には代えられないのでは?と思ってしまったりしています。事実、自分が今やっているドローンの隊列飛行なんかは、ほぼ80~90%は車輪の再発明であるし、もうDJIとかやっちゃってる(やれちゃってる)はずの物であることは自明なわけです。それを、ちょっとMiddlewareが違うところで、考え方だけちょろっと違うやり方でやったという意味で国際会議に少しだけ出させていただいてる状態。博士取った人間が、ゼロから勉強して、ようやく3年くらいでこのくらいになれるわけだし、ロボット周り(制御とか含む)なんか、特にうちの大学からだと満足なカリキュラムもないわけで、そういう意味での試行錯誤、『車輪の再発明』は重要なんじゃないのか?と考えていたりします。

 

ただ、本当の問題は何かというと、『車輪の再発明』すらもできない、後追いもしようとしない人が多すぎるんじゃないのか?と。うちの大学だけじゃなくて、日本全体的に。スマートじゃなくたってもいいじゃんと思うんだけれど…どうなんだろう。

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