安全ということ

本日は、長岡技科大の木村先生にお越しいただいて、ドローンのセキュリティに関連することとして、安全関係の規格等を中心に聞きました。その中で特に思い至ることと言えば、IoT然り、ドローン然り、開発の文化としては所謂アメリカ西海岸的な『ライトで高速なプロトタイピング』による開発なんだと思ったことです。中国の深圳も、ほぼほぼ同様な感じで、まさに日本のモノづくりにとっては脅威的な速度で突き進む『黒船』的開発手法であると思います。ちなみに、このような『ライトで高速なプロトタイピング』のコツは、膨大な事例から学ぶ『知識』が最も需要であることは当然であります。そこからあらゆる組み合わせを試して、うまく動いたものをすぐに商品化する、というところは、これも中国的なイケイケ開発であったりするわけです。(今やアメリカ西海岸も、かなりのパーセンテージで中国系の学生が活躍しているので、中国はすごいなぁ…と思っているわけですが。)

で、何が問題かというと、技術に社会システムが追い付かないどころか、『人死にが出ても突っ走る』ような開発なので、ドローンの社会実装のような、相当な事故が付きまとうような案件で、こういうような開発をやっていいモノかどうかという疑問が出てきます。

長岡科技大の木村先生は、日本のサービスロボットに関して色々とシステム安全、機能安全と、安全性を担保しながらそういった開発を推し進めて来られた方で、10年前くらいからのこうした流れは、日本のそうしたロボット感に一定の安心を与えつつも、メーカーと一緒に重厚な開発を推し進めてきた、という背景があります。

ドローンの方で思いつくのは、結局所謂メーカー系や、自動車系の会社があまり活躍していない(ように見える)事があります。寧ろ、ベンチャー的、新興産業、サービス業の方からドローンの利用が始まっていて、ドローン本体は外からお買い物、というような形が多く、作る側もどちらかというとまだホビーから抜けていないようなところがベンチャー的に作っている、というのが現状と思います。

それの何がいけないか、というと、やはり『産業機械』と『ホビー』の間に隔絶たる『安全』に関する差があるということです。『ホビー』はそもそも、誰も居ないところで、趣味ベースで、単機を、楽しく飛ばすための物であったはずで、『産業機械』は人のいるところ、人が介在するところで、その機械がほかの作業にも影響を及ぼすものであるという事なので、そういった安全性というのはかなり重要になってくる話であったりします。

そうすると、車はどうなるんだという話になると思うんですが、『乗用、公共移動物』になるとさらにもっと厳しい安全テストがあり、飛行機は『軍事』レベルの安全性・機密性であるというわけです。

さすがにホビーからいきなりそういったレイヤーまではいけないと思うので、そういう意味では、『産業機械』として、『一般人は居ないけれど、それなりに人が居るところ』で、『決まった動作を安全に行う』ような形のドローンの基準を作る必要はあるなぁ…と強く感じました。


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